劣後債券とは [マネー]
ボーナスの残りを貯金しようと家族に相談したところ、どこに預ける・投資するのかという話になり、女房はとある証券会社が自身の持ち株会社の社債を売り出している「第X回期限前償還条項付無担保社債(劣後特約付)」の広告を持ってきた。
名前が長ったらしいが、このような債券である。
まず「期限前償還条項付」とは償還(満期)前でも発行体の都合で償還する場合があると言う意味。投資家側は貯蓄計画なんて立てられない。
さらに「劣後特約付」は万が一、発行体が破産した場合、その処分財産の配分は一般債券の後というもの。リーマン・ブラザーズも潰れる時代だから先はわからない。また、利金の支払いも自己資本比率が120%を割る場合は行われなず、先送りされる。これはひどい。
というわけで即却下である。
これではアンフェアなので投資家のメリットも一応書いておく。
利率は3%超。かなり高い。一般債券は高利回りなものでも現在1%前後である。
格付けはA+(R&I,JCRとも)
期間は8年。
あと発行体側には劣後債券は自己資本に組み込めるとメリット(というか目的)がある。
発行体からするとこの債券はなるべく早く償還したいはずだ。これから景気が上向き、なおかつ低コストで資金が調達できれば、借り換えにより当債券は繰上げ償還される。この不景気が長引き、償還もできないようであると経営にも影響を与えかねない。いずれにしても投資家側にはメリットが少ないか、リスクが大きい。
特約条項はしっかり読んで、確認すべきである。
#ちなみにこの債券の募集は完了している。
名前が長ったらしいが、このような債券である。
まず「期限前償還条項付」とは償還(満期)前でも発行体の都合で償還する場合があると言う意味。投資家側は貯蓄計画なんて立てられない。
さらに「劣後特約付」は万が一、発行体が破産した場合、その処分財産の配分は一般債券の後というもの。リーマン・ブラザーズも潰れる時代だから先はわからない。また、利金の支払いも自己資本比率が120%を割る場合は行われなず、先送りされる。これはひどい。
というわけで即却下である。
これではアンフェアなので投資家のメリットも一応書いておく。
利率は3%超。かなり高い。一般債券は高利回りなものでも現在1%前後である。
格付けはA+(R&I,JCRとも)
期間は8年。
あと発行体側には劣後債券は自己資本に組み込めるとメリット(というか目的)がある。
発行体からするとこの債券はなるべく早く償還したいはずだ。これから景気が上向き、なおかつ低コストで資金が調達できれば、借り換えにより当債券は繰上げ償還される。この不景気が長引き、償還もできないようであると経営にも影響を与えかねない。いずれにしても投資家側にはメリットが少ないか、リスクが大きい。
特約条項はしっかり読んで、確認すべきである。
#ちなみにこの債券の募集は完了している。