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ネットブックの行方

このテーマは早く書きたかったのだが、ついつい先延ばしになった。
先日、ASUSの赤字決算が報道された。ASUSはネットブックのパイオニアと言うべき存在だ。
台湾のメーカーであり、日本ではあまりなじみはないが、OEMとして様々なメーカーのPCにその部品は組み込まれている。
PC自作の世界では古くから品質の高い部品を提供するメーカーと知られていた。何度もオリジナルのプロダクツを日本に定着させようと努力した結果、ようやくネットブックという形で花が開いた。
赤字の原因は過剰在庫なので消費の冷え込みが最大の原因あろうが、最近の矢継ぎ早のモデル発表もかえって消費者は混乱するだろう。アジア諸国の製品がなかなか売れない日本市場において大きくシェアをとったASUS。今後もその活躍を期待したい。

さて、そのネットブック市場の行方であるが、日本では高機能ノートPCで大きくシェアを握っていた日本の各メーカーは台数ベースでそのシェアを奪われた。海外メーカーも含め、各メーカの戦略を以下のように想像する。

東芝、NECは対抗製品を販売するも大きくポロモーションはしていない。静観。
富士通、ソニーは元々似た製品があったことから、そのラインの新製品を投入。特にソニーは新しいマーケットを開拓するプロモーションを展開。
HP.DELLはほぼ同じような製品を投入し、価格面でも安くなるように対抗。パワーを生かして兵糧攻めに持ち込むつもりだ。そう考えると東芝、NECの対応も合点がいく。

元々、外国製品が受け入れられにくいデザイン、使い勝手、性能重視のノートPCであるが、マニア層の需要も一巡し、一般客にはあまり受け入れられず、今後はさほどは伸びないだろう。アジアの巨大メーカACERも本格的な日本再参入を表明しているが、日本は並の性能・品質のものは低価格でも売れない市場である。アジア人、アメリカ人ではとうてい理解できないものであろう。

そして、ネットブックの次の焦点は2つある。OSと動画再生性能である。
マイクロソフトがネットブックに限りXPの提供を行っているが、今後はどうなるだろう。ベータテスト中のWIndows7はネットブックとも相性がいいと聞くが、マイクロソフトも新製品をディスカウントはしにくく、プリインストールは難しいだろう。このままマイクロソフトの独占状態をよしとも思わないが、Linuxスィーツではまだ一般消費者の心はつかめない。つかめるとしたら、googleというブランドがつける付加価値が必要だろう。

動画再生性能はインテルの低価格CPUではスムーズな再生能力は望めない。YouTubeをみるだけでなく、ビデオカメラの利用頻度の高い日本では、解像度の高いHD動画をなめらかに再生できる必要があるだろう。これを実現できるのがNVIDIAという映像処理に強いメーカーである。このメーカーを巻き込んでもう一度ラインナップは一新すると思われる。ただし、価格は多少は上がるだろう。

そうなれば、現在の延長の日本メーカーの高機能ノートPCも消費者の選択肢に充分入る。大きなエポックメイキングが起こらなければ、ネットブックは徐々に縮小、と予想する。


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羽田発の国際線は便利か [飛行機]

念願の羽田発の国際線チャーター便を利用した。
東京西部の住人である成田との距離の差が一番のメリットであるが、
利用してみて、解かったことをレポートしてみたい。

・駐車場が安い
羽田のP5が国際線専用の駐車場であるが、パスポートと航空券を国際線ターミナルの案内所で見せると1日あたり千円となる利用券がもらえる。ただし、P5は100台程度の収容力なので、常に満車状態である。P5以外にもP4,P1が代わりに利用できる。ただし、連絡は少々不便である。

・他のターミナルとの連絡
無料のシャトルバスが5分間隔で運行している。電車でアクセスする場合はこれを利用した方がよいだろう。

・ターミナルが小さい
地方でもあまり見かけないほどのターミナルの小ささである。一応JGCカウンターもあるが、セキュリティチェックはJGC専用ゲートは無し。免税店はJDFがあり。カウンター前には両替所もあり。

・ラウンジは国内線サクララウンジよりは良い
ラウンジはセキュリティエリア内に共同ラウンジあり。JALとANAの搭乗時刻が近いため、非常に混雑する。
アルコールは係員がサービスしてくれるが、複数人が配置されているので特に問題にならない。
しかし、成田のサクララウンジと比べることは酷か。
一般向けの待合スペースも席数はかなりあり、座れないということは無いと思われる。

・ゲート
優先搭乗あり。ボーディングブリッジ付の普通のゲート。沖止め(バスで移動)は無いもよう。

機材
・MAGICⅡが装備されている国際線機材。

料金
・チケットは成田便よりも若干高い

総括として、狭いながらも一通りのサービスは整っている。唯一の難点は狭いゆえの混雑であるが、セキュリティチェックも手際が良く、比較的流れが良い印象を持った。
もっとも国際線といっても近距離線がほとんどであるため、ゆっくりくつろぎたいという気持ちにもならないだろう。上海、ソウルがより身近になるという意味では便利なターミナルといえよう。
2010年10月には新国際線ターミナルが完成するが、こちらも楽しみである。



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韓国でのショッピングはもう終わり? [その他]

先週、韓国・ソウルへ出かけた。
初の訪韓なので、食を楽しむことが目的であったが、
連れの買い物に付き合い、ロッテデパートの免税店に出かけてみた。

唖然。

売れ筋のものは全く無い状態。
聞けば、昨年末までにほとんど売れ切れたとのこと。
他の免税店でも同じ状況。

現在のウオン・ドルレートでは仕入れもままならず、
補充もできないのだろう。
免税店以外のブティックはほぼ現在のレートでの値付けであり、
円換算しても円・ドルの差益分がわずかに出る程度。
旅費分を浮かすのは至難の業である。

謹んで忠告する。
買い物目当ての韓国旅行は止めるべきである。




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オバマ大統領の就任からあれこれ [政治・経済]

大統領就任演説は多くのアメリカ国民からは期待はずれだったものだろう。もっと高揚感を期待したはずだ。前日から伏線は敷かれていた。「奉仕」だ。それが演説では「責任」となる。そう遠くない先に「痛み」に変わるだろう。演説自体は良心に訴える良い出来だと思う。しかし、これまで繁栄第一から多くの国民が抜け出せるだろうか。演説は本当にアメリカ人の心まで届いているだろうか。

さて、次に人事であるが、
国務長官のヒラリーは非常に使いづらく、また他国と円滑に協議をまとめられるか非常に疑問である。前任者が非常にクレバーな戦略家のライスであったため、そのギャップは激しい。選挙戦の様なクレバーさが無いことをいつか露呈するだろう。
ガイトナー財務長官は実務家としては申し分ない。あとはECBのトリシェらと折り合いがつくかどうかである。中国とはいきなりけんか腰であり、意外であった。日本とは違う言うことを聞かないドル債のお得意様への戦略を誤ると危うい。

経済を立て直すためには民主党得意の保護貿易であり、日本、韓国、中国との関係はぎくしゃくするだろう。それでもなりふり構わない。それしか戦略がないのだ。共和党であれば戦争を始めてしまうところだが。ビッグ3はすべての救済は無理だろう。この舵取りも注目だ。

テロ対策はどのように手を打ってくるだろうか。キューバの「グアンタナモ米軍刑務所」を閉鎖する方針を出すなど、良心には訴えかけているが、ハマスが就任前に動き出したように、テロリストも活動を再開するだろう。アフガニスタンには出兵を継続する方針はすでに出ているが、当の軍司令官が言っているようにこの難しい戦争にどう対処するかが最大の課題だろう。下手を打てば、イラン、ロシアの台頭を許すことになる。

就任演説を聴きながら、どうしてこの難しい局面で大統領になりたいのか、そのモチベーションが理解出来ないでいた。しかし、数年前にPMIのコングレスにてアメリカのPMと次のような話をしたことを思い出した。アメリカ人は課題をロジカルに処理できる。決して自分の問題と背負い込まないところが日本人と違うところである。困難な課題であっても、ロジカルに最善のパフォーマンスを出して、(結果が思わしくなくても)自分の成果はアピールするのだろう。
ブッシュ氏がそうであったように。



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自動車保険と健康保険 [政治・経済]

面白い話がある。

この季節柄、周りに風邪をひいた人間が多くいる。そしてこんな会話が交わされる。

「病院へ行ったか?」
「いや、市販薬を買って飲んでいる。でもなかなか効かない。」
「病院へ行った方がいい。医者から処方してもらった方がよく効いて安い。」

話題は変わり自動車事故の話になる。

「昨日、車のバンパーをぶつけてしまった。」
「その程度だったら、自動車保険を使わず、自腹で払った方がいい。保険料の値上がりの方が高くつく。」

何も違和感のない会話だろう。

しかし、どちらも保険の話である。なぜこんなに意識が違うのか。
どうも、我々日本国民は健康保険を保険と思っていないようである。「国が負担してくれている。そのために保険料を払っている。」半ば、保険料が税金と化しているかの様である。
言うまでもなく、健康保険により、掛かった医療費は支給額(自己負担以外の額)は我々の保険料から出ている。しかし、自動車保険と違い、どんなに病院を利用して支給をもらったとしても、毎月の保険料は変わらないのである。それならば、病院に行かなければ損である。

自動車保険はなるべく使いたくないし、一方で自腹もいやと言うことで、必然的に事故防止に対する意識が高くなる。この考えが健康保険にも浸透すべきだ。

病気に罹った人を相互扶助で助けることは原則であるが、我々自身の掛け金以上に助け合うことはできないのである。病気にならない意識を持ってもらうためにも各個人の収入に応じて、保険料をコントロールすべきである。しかし、行き過ぎの例がある。アメリカ合衆国の民間保険だ。掛け金が高すぎて加入をしない人も多いという。オバマ次期大統領は公的保険を主張している。保険対象と範囲と程度も検討する必要があるだろう。

高齢者医療や難病医療については別途、述べたい。
タグ:健康保険
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オバマ氏のイバラの道 [政治・経済]

次期大統領のオバマ氏。就任演説のでフィーバーぶりは最高潮を迎えると思うが、就任後は問題山積みである。 
 イスラエル・パレスチナ(イラン)
 イラクの戦後処理
 EUとの主権争い
 ロシア、中国、北朝鮮の牽制
 国内経済、特に自動車産業救済である。

上から4点はアメリカ合衆国の政治空白(最後の一日まで仕事をしないブッシュ氏が悪い)を突いて、世界は動き出しており、どんどん情勢は悪くなっていく一方である。苦心して取り込んだユダヤ人の支持のためにも親イスラエルは崩せない。この点でもフランスとは対立を深めていく一方だ。冷戦崩壊後のアメリカ合衆国の一極集中も終わり、各国台頭の対話の時代に突入しようとしているにも関わらず、この孤立は非常に不利だ。

そして、自動車産業の救済。雇用維持のための救済と言っているが、やはり支持を取り付けた自動車労働組合への配慮だろう。自動車産業の問題は車が売れないこととと労働者への福祉保証である。かっての航空会社のように、各企業をいったん破綻させ、労組問題を一度リセットした上で、整理・立て直しを図るべきであるのに対して、労組に縛られて、融資を垂れ流す危険性がある。前回の救済案否決で言われているように、30年かかってできないことが今できるわけがない、もはや、選択肢は一つなのである。

そんな決断を就任早々から迫られて、出方によっては支持率の急低下を招きかねない。

彼の支持層は幅広いが、黒人、ユダヤ人、白人労働者、いずれも約束や弁明を重ねて取り込んだ脆い支持基盤である。日本の総理大臣と似たような境遇ではあるが、問題の深刻さはオバマ氏の方が数倍上だろう。

”CHANGE" を望んでいる人々が”CHANGE"によって不利益を被ることになるだろう。
やはり、支持率低下。しかしマーケットは好感。実体経済としては自動車産業はしばらく低迷と読む。

 
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Sony VAIO Type P [デジタルガジェット]

国際家電見本ショー(CES)で発表されたVAIO Type P。

各ライター氏も絶賛であるが、どこか冷めた点も見受けられる。「触った!」という感情的な記事は少なく、紹介と評価がきちっと整理されすぎている感がある。本田雅一氏が明かしているが、守秘義務付きで事前に試用しているとのこと。個人的にはライター諸氏が感情むき出しで書かれる記事の方が好きである。私もそのままSony Styleでポチッとクリックしてしまうことだろう。(笑)

私も台湾勢のnetbook攻勢に対して、Sonyはどのように対応するかいう点で気になっていた製品である。結果的にはSonyのいうウルトラモバイル路線の別バージョンという形でスタイルをまとめてきた。Sonyの差別化としてはスモール化、軽量化とユニークなデザイン意匠は当然の対応だろう。訴求力は充分あると思う。
デザイン意匠の優先順位は、主婦もブログで日記を書く時代なのでキーボード重視なのだろう。

ライター諸氏のレビューを読んで自分なりに違和感を感じるところがあり、これらを整理したい。
・少し高めの価格
 netbookと比較すればそうなのではあるが、Sonyとしては激安である。採用部品の価格の違いもあるだろうが、従来のUシリーズの高価格とは明らかに違うものである。しかし、Pも高密度化にかなりのコストがかかっていると思われ、採算がとれるのかSonyオタとしては心配なところだ。ちなみにSony Styleで私の主観で実用ラインを見積もったところ、約13万円であった。十分安いと思う。
・新しいスタイル
Type PのスタイルはC1やもっと昔のモバギ、オアシスポケットと同じスタイルである。(厚みについては時代による技術力の違いがあるため、ここでは問わないことにする。)
各の寸法を比較してみる。
 Type P : 245×120×19.8mm 標準バッテリ搭載重量 634g。SSDモデル 588g
 C1(PCG-C1VJ)  : 249×152×28mm. 重量 (バッテリーパックS装着時), 約998g,
 モバギ(MC-MK22) :245×122×21.5mm.550g
もう、モバギをリファレンスにしたとしか思えないサイズである。もちろん、HappyHacking のサイズからすると快適なタッチタイプの最小サイズはこのサイズしかないとも言える。当時のモバギ、オアシスポケットは論文、レポート、小説、パソコン通信の記事、議事録、授業のノートの執筆に利用され、立ち上がりの早さから当時のモバイラーから支持を得られたものである。立ち上がりの早さはハイバネイトの安定化でやっと、DOS時代に追いついた。(笑) 使用用途というスタイルからみると新しいものではないと言えるだろう。
ちなみにキングジムのポメラもスタイルの重なる部分はあるだろう。

#当然、これらのことはライター諸氏は承知の上で、現在の選択の範囲からわかりやすい記事を書かれていると思われるが、自分の整理のためにもまとめてみた。

こうして整理してみると手持ちのビューアーとして秀逸なLOOXとは別にテキスト入力マシンとしての魅力を非常に感じる。しかし、LOOXの感覚的償却も終わっていないので、おいそれとは手が出ない。葛藤はつきない。

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世界の中で最も早くこの不況から脱するのは日本か(中学生による思考実験) [政治・経済]

麻生総理大臣が宣言した「世界の中で最も早くこの不況から脱するのは日本だ」
なかなか面白い主張である。中学一年生であるウチの娘に聞いてみた。

「これホントかな?」
「さぁー」

ヒントを与えてみる。

・不況とは、「消費者の消費が停滞し、物が売れない。そのため、企業の売り上げは低下し、その従業員の給与は上がらず、また失業者も増える。これが更に消費の停滞を招く。」という悪循環な状態。
・日本の主力産業は何か。
・不況下でも求められる産業は何か。
・不況をいち早く脱しそうな国はどこか。

いちいち相づちを求めながら推論していく。
彼女の答えた国は

フランス

非常に単純であるが、ロジックに無理は無い。
結果はいかに。
タグ:経済対策
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空の上の修行 [飛行機]

羽田から沖縄に行くと那覇空港の到着口で次のような乗り継ぎ案内を見ることがある。
 
 石垣島:○○ゲート
 久米島:○○ゲート
 羽田:○○ゲート

多くの人が羽田から来たのになぜ羽田に乗り継ぐのか?と不思議に思うだろう。これは「修行僧」と呼ばれる人々がこのようなルートで乗っているのだ。

飛行機に搭乗するとマイレージとは別にポイントが付与される。JALではFOP(FryOnPoint)と呼び、ANAではプレミアムポイントと呼ぶ。これはマイレージとは異なり飛行機を搭乗しないと得られないものである。このポイントを一定額貯めると航空会社の上客としてのステータスが得られる。このステータスを得ると優先予約、高級ラウンジの利用、座席のアップグレードなど飛行機と空港利用に関する様々な優待を得られる。本来は出張の多いビジネスマン、海外旅行の多い富裕層向けのサービスであり、国内線であれば、年間で50搭乗程度、国際線であれば、ビジネスクラスでNY3往復もすればそこそこのステータスが得られるものだ。修行僧とは仕事、生活上、頻繁には飛行機に搭乗しないが、不足する分をひたすら飛行機を乗ることによって、先のステータスを得ようとする人々である。
#詳しくはJALであれば http://www.jal.co.jp/jmb/index04.html を、ANAであれば、 http://www.ana.co.jp/amc/reference/elite/index.htmlを参照していただきたい。

実は私も昨年は長距離海外旅行や海外出張が数多くあったため、後少し「修行」をすれば、ステータスを得られることがわかった。それで沖縄日帰り、福岡日帰りなどバカバカしい修行を行ったわけであるが、そこで得た教訓を列挙してみたい。

<折り返し便>
国内線では羽田-那覇などの長距離便では現地で1時間ほど滞在した後に折り返す場合が多い。この場合、飛行機だけではなく、乗務員(パイロット、CA)も同一である場合がある。CAももちろん修行僧の存在は認識しているので、

急なお仕事で羽田にお戻りですか。
お帰りもご一緒させていただきます。
行きと同じ茶菓で申し訳ありません。
○○さま、お帰りなさいませ。

などの煽りのお言葉をいただく。これはかなり恥ずかしい。(CAは乗客への気配りに尽力されているので、顔も覚えやすいそうだ) そこで折り返し便をさけるのはもちろんであるが、やむを得ず、折り返し便を選択する場合でも各CAの担当範囲は往復でほぼ同じなので、座席を左右前後に変えるべきである。
短距離線では三角ルート(伊丹-福岡-鹿児島-伊丹など)で同一乗務員の場合もあるので、要注意である。

<乗り継ぎ時間>
乗り継ぎ時間は通常30分あれば、予約可能であるが、これはほとんど余裕が無いと考えたほうが良い。最近ではほぼ定時運行がなされているが、やはり天候で大きくダイヤが左右されるため、乗り継ぎ時間は1時間~1時間半は見ておきたい。ギリギリでの乗り継ぎはGH(グラウンドホステス:地上係員)に「連行」、「引き回し」と呼ばれるエスコートを受けて空港内をショートカットするため、恥ずかしいことこの上ない。

<島流しリスク>
月曜日にから仕事が始まる会社員の場合、日曜日の長距離の修行は避けたほうが良い。沖縄、北海道で天候不順のため、欠航になった場合、自宅まで帰る手段を失う場合がある。可能な限り土曜日に行い、台風シーズンの沖縄、冬の北海道は避けるのが無難である。

<キャンペーンを生かす>
ポイントの加算期間は毎年の1月~12月であるが、序盤にポイントばらまきのキャンペーンを行う場合が多い。この時期は料金の安いオフシーズンであるため、この期間をうまく生かしたい。

<ウエイトオーバリスク>
修行をすると行き先の名産を食べて、銘酒を飲む。更にヒマつぶしにビールを飲む。高級シートでは食事、菓子も用意されるので、修行中は確実に太る。名産の味わいは控えめに。

<おまけ:ベテランCA>
ベテランCAの方は左前が多く、右側、後部は新米CAが多いといわれている。ご参考まで。(笑)

修行は搭乗歴ゼロからはじめるとそこそこのステータスを得るまでに約50万円かかる。あくまでステータスで得られるメリットは飛行機を乗ってこそ得られるものである。年に数えるほどしか乗らないのであれば、修行する意味はまったく無いことを申し添えておきたい。




タグ:FOP JAL JGC ANA SFC 修行
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劣後債券とは [マネー]

ボーナスの残りを貯金しようと家族に相談したところ、どこに預ける・投資するのかという話になり、女房はとある証券会社が自身の持ち株会社の社債を売り出している「第X回期限前償還条項付無担保社債(劣後特約付)」の広告を持ってきた。

名前が長ったらしいが、このような債券である。
まず「期限前償還条項付」とは償還(満期)前でも発行体の都合で償還する場合があると言う意味。投資家側は貯蓄計画なんて立てられない。
さらに「劣後特約付」は万が一、発行体が破産した場合、その処分財産の配分は一般債券の後というもの。リーマン・ブラザーズも潰れる時代だから先はわからない。また、利金の支払いも自己資本比率が120%を割る場合は行われなず、先送りされる。これはひどい。
というわけで即却下である。

これではアンフェアなので投資家のメリットも一応書いておく。
利率は3%超。かなり高い。一般債券は高利回りなものでも現在1%前後である。
格付けはA+(R&I,JCRとも)
期間は8年。
あと発行体側には劣後債券は自己資本に組み込めるとメリット(というか目的)がある。

発行体からするとこの債券はなるべく早く償還したいはずだ。これから景気が上向き、なおかつ低コストで資金が調達できれば、借り換えにより当債券は繰上げ償還される。この不景気が長引き、償還もできないようであると経営にも影響を与えかねない。いずれにしても投資家側にはメリットが少ないか、リスクが大きい。
特約条項はしっかり読んで、確認すべきである。

#ちなみにこの債券の募集は完了している。


タグ:投資 利回り
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