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渡辺喜美氏の戦略 [政治・経済]

今、最も熱い政治家の渡辺喜美氏。
彼の危機意識とその意思表明には最大限の賛辞を送りたい。

しかし、その方法が何故解散総選挙なのか、まったく理解できない。
解散総選挙を行うとどうして、氏の考える内閣が出来上がるのか。
誰がリーダーなのか。そのリーダは霞ヶ関を打ち負かす力量とフィージビリティの高い案があるのか。
今のままでは、対案なしの現状否定を主張しているだけに過ぎない。
「変えないといけない」と言うなら、「誰が何をどのように変えるのか」を明確にしてもらいたい。
他党の党首と違うところを見せてもらいたいものである。
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iPhone 3Gがイジワルな訳 [デジタルガジェット]

iPhone 3G。とても魅力的だけれども、欲しい機能が欠けていて、どうも自分の使い方にはマッチしない。泣く泣くHTCのTouch Diamondに流れているが、あの操作感は非常にうらやましい。でも、なぜ欲しい機能がないのだろう。

まず、間違っているかもしれないが、iPhone 3Gの機能・概観デザインはCEOであるJobs氏のものであると仮定する。彼はボタンが嫌い。2ボタンマウスも嫌い。また1つの機能に複数のやり方が存在することに耐えられない人である。

<カット&ペーストが無い>
これは私自身はあまり必要としないが、ネット上のレビューではこの不満が多く見られる。今どき、カット&ペーストが技術的に実現できないはずは無い。これはわざと実装していないのだ。ではなぜか?既にそこにある情報を他のアプリに写すのはJobs氏的にはエレガントではないのだ。iPhone上でドラッグ&ドロップに匹敵するユーザインターフェースが開発されるまで、カット&ペーストはあきらめたほうがよさそうである。

<Bluetoothのプロファイルが少ない>
実装されているBluetoothのプロファイルはHFPとかHSPだけとか。是非ともA2DPやOBEXやFTPやDUNをつけてもらいたい。しかし、iTouchにはBluetooth自体が実装されていない。mobileガジェットとして持ち出すのはiPhone(もしくはiTouch+携帯電話)だけしか認められないのである。ましてやiPhoneがパソコンのモデムに成り下がるなんてことは絶対ないのだろう。(iPhone同士で画像の交換はどうやってやるの?)

<Flush,Javaが動かない>
これはもうJobs氏が認めたアプリしか動作させないと言うことである。これも未来永劫、実装されないと思われる。

以上により複数携帯、複数ガジェットを持ち歩き、電車の中でも通信したいという日本のモバイラー(私)には向いていないと思われる。iPhone1台持ちという割りきりができる人がJobs氏の考えるエレガントなモバイラーなのである。私も好んで複数を持ちたいわけではないが、iPhoneとPCは最低持ちたい。iPhoneがPCのモデムになれば言うことなしなのである。ソフトバンク的にも無理だろうが。

#Apple社のデザインについては「誰のためのデザイン」という名著あり。ユーザインターフェースのデザイナーは一読をお勧めする。


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麻生総理大臣への陣中見舞い [政治・経済]

麻生総理大臣の支持率が下がり、苦戦中である。どうしてここまで苦戦するのであろうか。「ねじれ国会」や「経済打撃」が挙げられるであろうが、それ以外にも構造的問題が問題があると思われる。確認してみたい。

<自公連立>
給付金制度の立法化で手間取り、完全に白けてしまった。これはそもそも公明党の支持基盤への還元策であり、これを自民党も政策に掲げてしまったところに不幸がある。運用策など何も考えていない公明党の尻拭いをさせられているのだ。富裕層への給付云々の個人的心情の吐露は良心として理解できるが、そこはぐっと抑えて、政策として掲げた以上、現実的な運用案を淡々とこなせば良かったのである。これからは公明党のメチャ振り政策は公明党側に特命大臣をおいて執行させるが自民党としてベストと思われる。与党として一体感を見せつつ責任は分担し、なおかつ自民党が公明党を助けている構図が描ければ上出来である。

<小泉政権による自民党の票基盤の崩壊>
とっくの昔に自民党の票基盤は崩壊していたと考えるとつじつまが合う。小泉政権時の総選挙での圧倒的勝利は「構造改革」というキーワードだけで盛り上がってしまった票である。構造改革により残った金融機関は息を吹き返したが、多くの痛みを伴った。特に地方の没落は多くの票基盤を失ったと見る。自民党総裁の交替の度に期待を込めて、支持率が急増するが、それは一過性のものである。一定量の堅実な公明党の票基盤にも頼っている以上、もはや、自民党の票基盤は死に体なのである。誰が総理大臣になっても現実的には国民に痛みが伴う政策しかなく、支持率は低下するのである。

<小沢氏の巧みな戦略とマスコミと反乱分子>
これはねじれ国会が前提であるが、いかにも民主党側が歩み寄っているように見せかけて、罠を仕掛けている。その罠を自民党も気づいて回避しているわけであるが、それが補正予算の期越えといったダメージになる。この件についてマスコミを味方につけることができていない。挙句の果てには渡辺氏のような「シンプルな考えの方」が出てきてしまう。おそらくこの八方塞の状況も小沢氏の政略であると思われるが、こんな複雑な構図で勝ち抜くのは並大抵ではない。(現に福田氏は投げ出した。)

他にも問題発言、誤読が総理大臣の資質として問われたりするが、そもそも麻生氏は問題発言の多い政治家だったことを国民がすっかり忘れていることが悪い。(笑) 現実的には秘書のサポートが悪いだけのことである。若干、情けなさはあるが誤読であそこまで叩かれることもない。

個人的には麻生氏の存在が一番光った時期は福田氏との総裁選で敗北した直後であり、あの時に見せた潔さと寡黙さは非常に好感が持てた。その後、次期総裁に向けて多数派工作を着々と進めてきたところはさすがと感心したが、もう少し準備すべきことがあったようだ。


 
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