オバマ氏のイバラの道 [政治・経済]

次期大統領のオバマ氏。就任演説のでフィーバーぶりは最高潮を迎えると思うが、就任後は問題山積みである。 
 イスラエル・パレスチナ(イラン)
 イラクの戦後処理
 EUとの主権争い
 ロシア、中国、北朝鮮の牽制
 国内経済、特に自動車産業救済である。

上から4点はアメリカ合衆国の政治空白(最後の一日まで仕事をしないブッシュ氏が悪い)を突いて、世界は動き出しており、どんどん情勢は悪くなっていく一方である。苦心して取り込んだユダヤ人の支持のためにも親イスラエルは崩せない。この点でもフランスとは対立を深めていく一方だ。冷戦崩壊後のアメリカ合衆国の一極集中も終わり、各国台頭の対話の時代に突入しようとしているにも関わらず、この孤立は非常に不利だ。

そして、自動車産業の救済。雇用維持のための救済と言っているが、やはり支持を取り付けた自動車労働組合への配慮だろう。自動車産業の問題は車が売れないこととと労働者への福祉保証である。かっての航空会社のように、各企業をいったん破綻させ、労組問題を一度リセットした上で、整理・立て直しを図るべきであるのに対して、労組に縛られて、融資を垂れ流す危険性がある。前回の救済案否決で言われているように、30年かかってできないことが今できるわけがない、もはや、選択肢は一つなのである。

そんな決断を就任早々から迫られて、出方によっては支持率の急低下を招きかねない。

彼の支持層は幅広いが、黒人、ユダヤ人、白人労働者、いずれも約束や弁明を重ねて取り込んだ脆い支持基盤である。日本の総理大臣と似たような境遇ではあるが、問題の深刻さはオバマ氏の方が数倍上だろう。

”CHANGE" を望んでいる人々が”CHANGE"によって不利益を被ることになるだろう。
やはり、支持率低下。しかしマーケットは好感。実体経済としては自動車産業はしばらく低迷と読む。

 
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