自動車保険と健康保険 [政治・経済]

面白い話がある。

この季節柄、周りに風邪をひいた人間が多くいる。そしてこんな会話が交わされる。

「病院へ行ったか?」
「いや、市販薬を買って飲んでいる。でもなかなか効かない。」
「病院へ行った方がいい。医者から処方してもらった方がよく効いて安い。」

話題は変わり自動車事故の話になる。

「昨日、車のバンパーをぶつけてしまった。」
「その程度だったら、自動車保険を使わず、自腹で払った方がいい。保険料の値上がりの方が高くつく。」

何も違和感のない会話だろう。

しかし、どちらも保険の話である。なぜこんなに意識が違うのか。
どうも、我々日本国民は健康保険を保険と思っていないようである。「国が負担してくれている。そのために保険料を払っている。」半ば、保険料が税金と化しているかの様である。
言うまでもなく、健康保険により、掛かった医療費は支給額(自己負担以外の額)は我々の保険料から出ている。しかし、自動車保険と違い、どんなに病院を利用して支給をもらったとしても、毎月の保険料は変わらないのである。それならば、病院に行かなければ損である。

自動車保険はなるべく使いたくないし、一方で自腹もいやと言うことで、必然的に事故防止に対する意識が高くなる。この考えが健康保険にも浸透すべきだ。

病気に罹った人を相互扶助で助けることは原則であるが、我々自身の掛け金以上に助け合うことはできないのである。病気にならない意識を持ってもらうためにも各個人の収入に応じて、保険料をコントロールすべきである。しかし、行き過ぎの例がある。アメリカ合衆国の民間保険だ。掛け金が高すぎて加入をしない人も多いという。オバマ次期大統領は公的保険を主張している。保険対象と範囲と程度も検討する必要があるだろう。

高齢者医療や難病医療については別途、述べたい。
タグ:健康保険
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